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【貨物船】SSその1 「博士!研究所、復活したんだね!」 「おや、かける君じゃないか。君こそ無事で何よりじゃ」 「それより聞いたよ博士!魔人闘宴劇に参加するってほんとなの!?しかも相手はあの伝説の海賊、キャプテン・ハンセンだって!」 「よく知っておるのう。そうじゃ、かける君はドラゴンでありながら海賊だった男を知っておるかね?」 「え、何それ知らない知らない!教えて!」 「うむ。実は、かの有名なキャプテン・ドレイクはドラゴンだったんじゃ」 「えっ、あのスペイン無敵艦隊を倒したドレイク船長が!?」 「うむ。そもそも『ドレイク』は火を吹く龍を指す言葉なんじゃ。レッドドラゴンの類じゃな」 「あの赤箱の表紙に描いてるやつだね!」 「君、いくつじゃ?まあともかくとして、レッドドラゴンは財宝に執着心を持つことが多い。海賊行為の理由もこれじゃ」 「ダンジョンを飛び出して、もっとたくさんのお宝を手に入れようとしたんだね」 「自らは船とともに空を飛び、対抗勢力はブレスで焼き切る。『エル・ドラゴ』の二つ名はまさにそのままじゃな」 「でも、なんでそんなドラゴンのドレイクが歴史では人間扱いされてるの?」 「そりゃ、ドラゴンなんぞに騎士の叙勲を与えたとなるとイギリス王家の権威は地に落ちるからのう。歴史のほうを書き換えたんじゃよ」 「勝者が歴史を作る、ってやつだね。そうだ、博士はドラゴンと海賊、どっちが強いと思う?」 「うーむ、考えたこともなかった……また今度、教えてあげよう」 「しょうがないなあ。絶対だよ!」 * 海賊船の衝角が、貨物船に深々と突き刺さり、引き抜かれる。 外洋を無人自動航行中の貨物船は轟音を上げ、緩やかに傾き、急速に海に呑まれていく。 「ダァーーーーッハッハッハッハァ!!!こいつが俺の『持ち込み品』だァ!悪く思うなよ、学者さんよォ!」 大海賊は会心の声を上げる。 会場からの転送の際に、ハンセンは一本のロープを握っていた。そしてそれは近くに停泊した一隻の帆船に続いており―― 結果、この海域にもう一つの船舶――四十年前に彼とともに海原を駆けた戦友、ガレオンセン号――が姿を現したのだ。 「あとはやっこさんがノコノコ出てくるか、海の藻屑になっちまえば俺の勝ちって寸法よォ! 海の上で俺と戦ったのが運の尽きってやつだ!野郎共、出番がなくてすまねえなァ!」 戦闘開始よりわずか三分。波の音とハンセンの笑い声が響き渡る中、貨物船はついに水面の下へ姿を消した。 ――――何かがおかしい。いつまで経っても、決着のアナウンスが聞こえてこない。 よく考えれば、貨物船とはいえあれだけのサイズの船が三分で完全に沈没するだろうか。 そもそも、相手が悪名高きキャプテン・ハンセンだと知っていて、海上での場外戦を考えない間抜けが本戦になど来れるだろうか。 戦闘領域は貨物船内及び移動中の船体を中心に周辺1km。戦闘領域から外れると敗北。不吉な考えが大海賊の頭に過った。 「野郎ォ……貨物船(せんとうりょういき)を自分ごと1000m下まで沈める(いどうさせる)気かよッ!!」 * 爆発音。ブツブツと何かを呟く声が聞こえる。 「かつて、船を建造する際にはまず船底に背骨となる部材を一本張り、そこから直角に何本もの骨組みを作ったんじゃ」 爆発音。猛烈な速度で船内に水が入ってくる。 「その後それらを覆うように構造を作り、船の形にしていく。最も、今となっては全ての部材は鉄板製で、背骨というよりはただの底板じゃがな」 爆発音。船全体が急速に沈んでいく。 「この背骨のことを竜骨と呼ぶ。そんな名前にするから、こうやって対海龍爆雷で穴が開くんじゃ。 こいつは水中でも指向性があるから安心してドラゴンの体表に仕掛けて鱗を削げる」 対龍用耐衝撃潜水スーツに身を包んだ男が、穴の開いた船底に何かを据え付けている。 「これは水空両用対龍高速潜航アンカーじゃ。本来は銛でドラゴン本体に打ち込んでから巻き上げて急速接近に使うんじゃが…… まあ海底に打ち込めば船の一隻くらい余裕じゃろ」 しゅるしゅると音を立てて、錨というにはあまりに鋭い鉄塊が海底めがけて高速射出される。 「じゃあ、勝ちに行くかのう」 船と海底が一本の鎖で繋がったのを見届け、ドラゴン博士はチェーンを巻き上げ始めた。 * 「あンのクソ野郎ォ……海で俺の裏をかこうだなんていい度胸じゃねえか」 大海賊は骨の腕で頭を掻きむしり一人ごちる。 「だがよォ……これくらい乗り越えられねえと船長なんてやってられねえんだよォ!!!」 “のっぽの”サダハル、全身だ!全身を寄越せェ!!!」 ハンセンの腕が、脚が、胴体が。身体が、見る間に巨大な鋼鉄製の骨格そのものに変わっていく。 「よっしゃァ!次は“カンフー”リー、俺に一発気合い入れてやってくれやァ!!!」 リーの魔人能力、『愚者の独演』により、バラバラの骨格はその場に留まり動き出す。 「痛ッッッッ……!だが、この程度ォ……」 腕が折れようと、全身の筋肉が麻痺しようと、あらゆる負傷や不調を無視し、自分の肉体を思うがままに動かす能力。 無論、全身が骨になろうと。海底の水圧が身体を押し潰せど。身体の比重が海水より重ければ、問題なく深海への潜航が可能である。 ―――全身の肉が削げ落ちたも同然の激痛に耐え続ける限りは。 「てめェらが俺を待ち続けて、死ぬまで来なかった心の痛みに比べりゃ屁みたいなもんだろォォ!!!!」 身の丈5mの骨の巨人が、ガレオンセン号の甲板から海へと飛び込んだ。 * 「レーダーによるとそろそろやってくる頃合いなんじゃが……」 外から、船に向けて何か大きなものが近付いてくる音がする。 「ふむ。概ね想定通りじゃ」 船底の穴から、敵意に満ちた男が外に飛び出した。 * 「ざまあみやがれ、追い付いてやったぜ……」 想像を絶する苦痛に耐えてついに貨物船を捉えた巨人は、そこに奇妙な違和感を感じ取る。 「…………なんだァ、ありゃ」 ハンセンの視界を、何かが遮った。 * 「ドラゴンは爬虫類じゃから、基本的には肺で呼吸をする。海棲のドラゴンとて例外ではないが、どうやって呼吸をするかは種によってまちまちじゃ。鰓を持つもの、定期的に水面に上がってくるもの、皮膚呼吸をするもの。いろいろおるが、今回は皮膚呼吸に加えて代謝に使用する酸素が極端に少ないパターン、つまり海蛇に近いスタイルじゃ。それゆえ武器も同じで、硬くしなやかな鱗、丸呑みする顎、神経毒といったところか。つまり、無力化するまで近づかなければいいわけじゃ。指向性の対龍誘引音波――要するに人間でいうモスキート音のようなドラゴンにとって不快な波長の音波を当てて、こちらにやってくる経路に水に反応して燃焼する金属粉入りのカプセルを呑ませる。すると肺の中の酸素が急激に消費され、一時的に呼吸困難に陥るわけじゃ。ここで対龍合金製の投網を撒けば動きを止めることができる。これは自信作で、もがけばもがくほど絡まり締まっていき、拘束着めいて働くように作っておる。水中だとブレスも吐けんしまったく楽な相手じゃ。その後はアンカーで近付いて、皮膚呼吸で持ち直される前に鱗を剥いでいく……近付くと余計にわかるんじゃが、図体がでかいぶん鱗が大きいな。ナイフは諦めて、投網に絡めた指向性爆雷で皮膚ごとこそげ落とそう。よし。鱗さえ剥がせばあとは退化して柔らかくなった体組織に中空の針を刺して血液を抜いていけば、呼吸の阻害によって失血死より先に脳への酸素の供給がストップして速やかに死に至るというわけじゃ。死因は窒息死、爬虫類のくせに海の神を気取ったドラゴンの末路にはちょうどいいじゃろ。さて、ここからどうするか……どうせいずれ海面に打ち上げられるんじゃ、ガスでも注入して浮上させ、可及的速やかに日光に当てて分解を早めてやろう。やはりドラゴンの姿は早く見えなくなった方がいいからのう」 * リヴァイアサンが死んでいる。 あらゆる船乗りが恐れ、懼れ、畏れた海の王者が、死んでいる。否、殺されている。 何故?誰が?どうやって? 考えがまとまる前に、ハンセンの意識は急浮上する龍の死体に衝突して身体ごとバラバラになった。 * ■ 勝者:ドラゴン博士 ■ ■(対戦相手の戦闘不能により)■ * 目を覚ますと、病院のベッドの上だった。隣のベッドには、よく見知った男がいた。 「 アウ テン おれ テェビ れ アウ テン みま ひた」 病室の隅のテレビを震える指で示しながら、リーは確かにこう言った。 「あいぅら みぅんぁ わあぁえ ひんでったんすぉ(あいつら、みんな笑って死んでったんすよ。) アウテンぃ よぉひぅ て いぃなぁら(『キャプテンによろしく』って言いながら)」 「リー……!意識が……!」 熱いものが目頭に溢れ出るのを感じる。目の前の男は自らの意思で――動かないはずの身体で――立ち上がり、こう続けた。 「アウテン つぃは どぉい うれえっえ うえうん れふあ(キャプテン、次はどこに連れてってくれるんですか)」 「ああ……リー、野郎共……!次のお宝は、本物のドラゴン……それも、リヴァイアサンの全身骨格だ!見たけりゃ俺の後ろに付いてこい!」 その夜、病院から二人の入院患者が消えた。片方は、二度と歩けないとまで言われた重傷患者だった。 冒険は終わらず、追い風もまた止むことはない。 * 研究室にて、ドラゴン博士は一人「発明」を続けていた。 「当たり前すぎて考えたこともなかったわ。そりゃ海賊のほうが強いじゃろ。 ドラゴンでない相手への対龍重バリスタの威力は、ただの重バリスタと同じでしかない。鱗剥ぎナイフとて主目的以外にはただのナイフじゃ。 海賊によく効く武器なんかがあるならこっちが聞きたいくらいじゃ」 無垢な少年の疑問を思い返し、苦笑する。 「それにしても幸運だったのう。今回のルール……魔人闘宴劇に出て本当に良かった」 「どんな危険なドラゴンが相手の狩りでも、戦闘中でさえあれば大手を振って生き返れるんじゃからのう」
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(画像引用元 https //www.fantasyflightgames.com/en/news/2018/6/25/got-it-where-it-counts/) ゲームルール(外部リンク) X-Wing Second Edition日本語wiki https //wikiwiki.jp/x-wing2/Customized%20YT-1300%20Light%20Freighter 船の情報 機体設定(外部リンク) ミニチュア収録製品(外部リンク) YT-1300軽貨物船(改良型)Customized YT-1300 Light Freighter Lando's Millennium Falcon Expansion Pack パイロットの情報 パイロット設定(外部リンク) カード&船トークン収録製品(外部リンク) ランド・カルリジアンLando Calrissian Lando's Millennium Falcon Expansion Pack ハン・ソロHan Solo Lando's Millennium Falcon Expansion Pack L3-37L3-37 Lando's Millennium Falcon Expansion Pack 貨物船キャプテンFreighter Captain Lando's Millennium Falcon Expansion Pack
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第1回戦:【貨物船】STAGE このページでは、ダンゲロスSSLight第1回戦【貨物船】STAGEの試合SSを公開しています。 ルールの概要については参加方法・ゲームの流れを、投票の詳細については本戦投票を、それぞれご確認ください。 試合SS 【貨物船】STAGE 試合SS 【貨物船】SS その1 VS 【貨物船】SS その2 文字数:3,975文字 文字数:4,975文字 試合結果 対戦キャラクター キャラクターの並び順と試合その1、その2の順序は関係がありません。 キャラクター名 性別 特殊能力名 プロローグSS プロローグ文字数 キャプテン・ハンセン 男性 『船長権限(オール・フォー・キャプテン)』 プロローグSS 2456 ドラゴン博士 男性 『畸形爬虫類研究所(デフォーミティ・レプタイルズ・ラボ)』 プロローグSS 2014 戦闘地形【貨物船】 戦闘領域:貨物船内、及び移動中の船体を中心に周辺1kmまで 大海原を往く、荷物を運搬する貨物船。 積み荷の内容については自由に設定して構わない。 第1回戦:【溶岩地帯】STAGE<<前のSTAGE | 本戦SS一覧 | 次のSTAGE>>第1回戦:【クラブ】STAGE
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ドレストル級航宙貨物船とは、ブレイトンの大手企業であるヴァイカランス重工が設計、開発した民間宇宙船で、横長八角形柱のようなスマートな見た目をしている。 これといって特筆すべき特徴が無い宇宙船ではあるが、堅実な設計で民間船ながら非常に堅牢な造りとなっており、駆逐艦クラスまでの攻撃であればある程度まで耐えられるらしい。速度も600KTLと、民間船としては俊足を誇る。 また、多目的シャトル用のマルチドッキングベイが船体上下に4基ずつ設けられているが、これを増設用カーゴに置き換えることで輸送量を増やす事も出来る仕掛けとなっている。この増設カーゴを固定する固定器具が船体に内蔵されている。 船首と船尾には、航宙時の安定の為にH型尾翼のような見た目をしたエーテルセイルが搭載されており、船尾の上下にはタキオンドライブが2基ずつ装備されている。 全長は400m。 運用コストは少し高めで、それ故アミティアンのロゲル級やコルサディアンのホルカ級と比べると人気が落ちるものの、それを補ってあまりある速度と貨物搭載量の多さから新共和国圏やアミティル連邦圏、コルサディル中立同盟圏でも活動している様子が見られるのである。 <報告> 実はセレオル・カーゴシップを参考に設定した民間宇宙船でち(おい)。その上でやや英国面な設定も入れてみたデース。カーゴをストレッチャーすればいいのにと思ったそこのあなた、英国面に気付きましたね(待て)。というより差別化を図った結果です、はい(居直り)。
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ゼロの使い魔 あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ http //www35.atwiki.jp/anozero/ あの作品のキャラがルイズに召喚 させました http //pururu.net/~chara0/aniversary/anniversary.html ゼロの使い魔保管庫 http //zerokan.xxxwwwxxx.com/wiki/ ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki http //www13.atwiki.jp/zeromoon/ イチローがルイズによって召喚されたようです@wiki http //www39.atwiki.jp/ichiro-ruiz/ ダイの大冒険のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ http //www33.atwiki.jp/dai_zero/ ゼロの奇妙な使い魔 まとめ (ジョジョの奇妙な冒険) http //www22.atwiki.jp/familiar_spirit/ 新世紀エヴァンゲリオン×ゼロの使い魔 ~想いは時を越えて~@ ウィキ http //www10.atwiki.jp/moshinomatome/ ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです @ ウィキ http //www33.atwiki.jp/darthvader/ ハガレンのエドがルイズに召還されたようです@まとめサイト http //www34.atwiki.jp/fgthomas/ ゼロの傭兵(フルメタルパニック) http //www31.atwiki.jp/zeronosousuke/ ガンダムキャラがルイズに召喚されました@ウィキ http //www8.atwiki.jp/gundamzero/pages/1.html 魔法先生ネギま! 性転換ネギま!まとめwiki http //www7.atwiki.jp/negiko/ とある魔術の禁書目録 とある魔術の禁書目録 Index http //www12.atwiki.jp/index-index/ 新世紀エヴァンゲリオン シンジとアスカの夫婦生活 まとめwiki http //www29.atwiki.jp/aaabbb/ 東方 東方創想話@Wiki http //www4.atwiki.jp/sousouwa/
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未探査領域 漂流する貨物船 概要 マルーン シー クラスターのカスピアン星系内に奇怪な船は漂流している。 発生条件は フェロス終了後にマルーン シー クラスターのカスピアン星系に向い、 アステロイドベルトに漂流するMSV コーヌコピアに入る。 攻略 船の中に入ると多数のハスクに遭遇する。 敵を排除しつつコクピットに向かう。 コンピューターを調べることで事件のあらましが明らかになりアサインメント終了
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(画像引用元 https //www.fantasyflightgames.com/en/news/2019/2/8/expand-your-operations/) ゲームルール(外部リンク) X-Wing Second Edition日本語wiki https //wikiwiki.jp/x-wing2/Scavenged%20YT-1300 船の情報 機体設定(外部リンク) ミニチュア収録製品(外部リンク) YT-1300軽貨物船(回収型)Scavenged YT-1300 Millennium Falcon Expansion Pack* パイロットの情報 パイロット設定(外部リンク) カード&船トークン収録製品(外部リンク) レイRey Resistance Conversion Kit(FFG) ポー・ダメロンPoe Dameron Hotshots and Aces II Reinforcements Pack チューバッカChewbacca Resistance Conversion Kit(FFG) ランド・カルリジアンLando Calrissian Hotshots and Aces II Reinforcements Pack レジスタンス・シンパサイザーResistance Sympathizer Resistance Conversion Kit(FFG)
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(画像引用元 https //www.fantasyflightgames.com/en/news/2021/2/26/the-desperate-and-the-devious/) ゲームルール(外部リンク) X-Wing Second Edition日本語wiki https //wikiwiki.jp/x-wing2/HWK-290%20Light%20Freighter 船の情報 機体設定(外部リンク) ミニチュア収録製品(外部リンク) HWK-290軽貨物船HWK-290 Light Freighter Fugitives and Collaborators Squadron Pack パイロットの情報 パイロット設定(外部リンク) カード&船トークン収録製品(外部リンク) ケイナン・ジャラスKanan Jarrus Fugitives and Collaborators Squadron Pack タプスクTápusk Fugitives and Collaborators Squadron Pack ガマット・ケイGamut Key Fugitives and Collaborators Squadron Pack トルキル・マックスTorkil Mux Scum and Villainy Conversion Kit Palob Godalhi Scum and Villainy Conversion Kit Dace Bonearm Scum and Villainy Conversion Kit スパイス・ランナーSpice Runner Scum and Villainy Conversion Kit
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【貨物船】SSその2 ガキン、ガキン、ガキン。 鈍い剣戟の音が、海の上で鳴り響く。 ここは戦場。 貨物船の甲板の上。 撮影用のドローンが無数に飛び回り、彼らの戦いを電波に乗せている。 ――――ここは二人の老魔人が相争う、闘宴の大舞台。 「ハッハァ! 見た目の割にやるなァ爺さん!」 鋼の如き人骨を、両手に握るはキャプテン・ハンセン。 さながら太鼓のバチのように、素早く豪快に振り回す。 「ほっほっほ。一応、私の方が若いんじゃがのう」 ナイフを振るい、受け手に回るはドラゴン博士。 攻めを捌くもにこやかに。白衣の裾が翻る。 奇しくも、打ち合うは今大会最年長の魔人同士。 百戦錬磨の大海賊と、老練なる発明家の一騎討ち。 そして、大方の予想を裏切らず―――― 「そいつぁつまり、俺の方が経験豊富ってこった!」 ――――有利を取るのは、キャプテン・ハンセンだ。 船が波に揺られ、ドラゴン博士の重心が僅かに揺らぐ。 その一瞬の隙を見逃さず、ハンセンが右手に握った上腕骨を突き出した。 ドラゴン博士の右肩口に、骨の打突が突き刺さる。 「船の上で喧嘩すんのは初めてかよ、学者のセンセイ」 たたらを踏んで距離を取る博士に、ニィと不敵な笑みを向ける老海賊。 当然だが、船は不規則に揺れている。 白兵戦はしっかりと地に足をつけて踏ん張るのが大原則。 その足場が不安定となれば、大抵の戦士はいくらかのハンデを強いられる。 ……日常的に船上で活動していた、船乗りや海賊の類を除けば! 「……ふむ。確かに近接戦闘はいささか不利のようじゃな。 流石は天下の大海賊。私が若いころ、世間を騒がせた実力は変わらずか。トホホ」 龍をも屠る実力者であるドラゴン博士であっても、船上では万全のスペックを発揮できるとは言い難いのだ。 鬼に金棒、海賊に貨物船ステージ。 間違いなく、地の利はハンセンにある。 博士は静かに眼鏡を指で軽く押し上げ……懐に手を入れる。 「となれば、距離を取らせてもらおうかのう」 ハンセンが目を見張り、次いで舌打ちする。 彼の懐から取り出されたのは……手投げ弾! そして、顔を覆う奇怪なガスマスク! 「察したようじゃな。これは対ドラゴン煙幕弾。 こっちは毒ブレス用ガスマスクで、どちらも特許登録済みじゃ」 手投げ弾――――対ドラゴン煙幕弾が投擲される。 カランコロンと乾いた音を立てて煙幕弾が甲板を転がり……勢いよく煙が噴出して周囲を覆っていく。 まずは、煙幕の中から脱出しなければ。 そう判断し、老海賊が甲板を駆けだした。 その足が、ガシャンと獰猛な金属の牙に絡めとられる。 「んなっ……!」 ――――トラバサミ。 あまりに単純で、しかしそれ故に有効なトラップがハンセンの足を奪う。 それに対応するより早く、煙幕の中から刃が飛び出した。 「ええい、次から次へと!」 飛刃を骨へ変えた腕で弾けば、その次に飛んでくるのは数発の鉄球。 同じくこれも腕で弾こうとするも……加速度の乗った鉄球を防ぎきれず、ミシと腕の骨が嫌な音を立てる。 折れてはいない。ジョーの強化骨格はこんなものに負けはしない。 だがそれでも、一方的に押されているという危機感が警鐘を鳴らしている。 ハンセンはトラバサミを骨拳で殴り砕き、横へ転がった。 足を痛めても、『愚者の独演』があれば問題なく行動可能だ。 潮風に吹かれ、徐々に煙が晴れてきた。 素早く敵影を探すも――――いない。 周囲で動くものと言えば、撮影用ドローン程度だ。 ドラゴン博士はどこに逃げたのか? いよいよ煙が晴れれば、そこかしこにブービートラップが仕掛けられているのが見えた。 あの短い間に、よくもまぁこれだけ大量の罠をしかけたものだといっそ感心する。 ともあれ、一刻も早くドラゴン博士を再捕捉せねば―――― 「――――――――っ!」 違う。 積み重ねた経験に由来する直感が、老海賊に咄嗟の防御を選ばせた。 直感に従い振るわれた上腕骨が、硬く軽い何かを割り砕いた。 ……果たして、それは幸だったのか不幸だったのか。 砕いたカプセルの中に詰まった液体が上腕骨に浴びせかかり……溶けた。 ハンセンは思わず絶句した。 鋼に匹敵する強度の骨が、シュウシュウと煙を上げて溶けている。 「……対策ぐらい、取ってるわなぁ……!」 これはハンセンが知らない事実であるが、この液体の名は A S D (アンチスカルドラゴン)硫酸。 カルシウムに反応し、強度に関わらず骨を溶かす代物である。 骨を武器に戦うハンセンにとって、極めて効果的な武器と呼べるだろう。 ……それよりも、問題なのはその武器を飛ばしたものだ。 ASD硫酸が詰まったカプセルを射出したのは……海上を飛び回るドローンのひとつ。 もちろん、運営が用意した撮影用のドローンではない。 これは、これは、これは――――! 「野郎が用意した、自前のラジコン――――!」 ドローンである! もっとも、四十年もの間を牢獄の中で過ごした老人にドローンとラジコンの違いを説明しても仕方あるまい。 問題なのは、いつの間にか周辺を飛び回るドローンにドラゴン博士お手製の武装ドローンが混ざっているということ! そして、それらがハンセンを狙っているということ! あるいは周辺に設置された罠も、いくらかはドローンが設置したものなのかもしれない。 まさしく四面楚歌。 ハンセンは溶けた骨の代わりに他の船員の上腕骨を“招集”し、口角を吊り上げた。 油断なく、獰猛な獅子を思わせる瞳が周囲を睨みつける。 「上等、上等じゃあねぇか――――行くぜ、野郎共ッッ!!!」 ◆ ◆ ◆ ハンセンがAI制御ドローンの猛攻を掻い潜り、ドラゴン博士を発見したのは、いくらかの時間を消費してからだった。 自慢のジュストコールはあちこち破け、ボロボロだ。 それ以上に、本人がボロボロだ。 裂傷、打撲、火傷、流血……無数の負傷が痛々しい。 『愚者の独演』がある以上、負傷による弱体化はほぼ無いが、それでもダメージは蓄積している。 「……よぅ。久しぶりだなぁ」 博士がいたのは、船長室だった。 「印象、変わったじゃねェか。失恋でもしたか?」 老海賊が軽口をたたく。 実際、博士の外見は相当に様変わりしていた。 潜水服にも似た、大仰なスーツ……その上から羽織る白衣が滑稽だ。 「ふむ。ダメージは少なくないはずだが、まだまだ元気そうじゃな」 武骨なヘルメットの下で、彼は如何なる表情をしているのか。 「……ひとつ、疑問なんだがよ。 さっきのラジコンにせよ、そのスーツにせよ……どっから出したんだ?」 明らかに、それらの装備は博士が持ち込める量を超越している。 ハンセンも、質量を無視した持ち運びが博士の能力なのかと考えたほどだ。 「ああ、そんなことか。単純じゃよ。ドローンを戦場の外から呼んできたんじゃ」 だが博士の単純な答えを聞き、得心した。 つまり、空輸だ。 博士は事前に戦場の近くにドローンを待機させ、戦闘開始と共に呼び寄せたのだ。 ルールには抵触しない。第三者の協力ではない。 「お前さんは強力なドラゴンだからのう。少しでも弱らせておかねば」 「ハッ! 鬼だ悪魔だとはよく言われたが、ドラゴンたぁ初めて呼ばれるぜ」 「西洋では、ドラゴンは悪魔の化身とされておってな。 つまり悪魔はドラゴンであり、お前さんはドラゴンじゃ。 その証拠に、私の発明品はドラゴンにしか効かないのだよ」 ドラゴン博士は狂っていた。 老海賊をドラゴンと断言し、ヘルメットの下からギラついた瞳を覗かせている。 「そいつァ結構。だがどうする? 殴り合いなら、俺が有利なのは変わらねぇ」 キャプテン・ハンセンは重傷だ。 だがそもそも単純な戦闘型魔人としてのパワーとタフネスで言えば、ハンセンの方が上なのだ。 加えて博士が着込んだスーツは、いかにも動きづらそうに見える。 「水中戦に持ち込もうかと思っているよ」 「海賊相手に、水中戦? おいおい、正気かよ!」 「うむ。……だって、ほら。嫌いな相手を得意分野で負かすの、面白いじゃろ?」 ドラゴン博士は、狂っていた。 「――――そうかい!」 言葉と同時に、ハンセンは一歩踏み出した。 ――――――――直後に壁が爆発し、瓦礫がハンセンを襲った。 「……外に爆弾を持ったドローンを待機させていてな。この爆弾は発明品ではないから、安心してよいぞ」 咄嗟に防御姿勢を取るも、流石にこの奇襲を相手に無傷とはいかない。 そして瓦礫に紛れ――――ワイヤーアンカーがハンセンに巻き付いた。 破壊された壁の向こうでは、海上で滞空するドローンがいくつも見受けられた。 それらが一斉に、ワイヤーを射出してきたのだ。 それを認識した直後、電流がワイヤーを伝って放たれる。 「こっちは発明品じゃ。対龍エレキワイヤーじゃな。ドラゴンを弱らせるのに便利でのう。 貨物を拝借して、強度を高める改造をしてある。戦闘型魔人でも千切れんぞ」 そのまま、ワイヤーがハンセンを引っ張った。 すごい力だ。ドローンがいくつも連結しているらしい。 このまま海に引きずり落とし、電撃で弱らせてから本人がトドメ……というのが狙いか。 「させ、るか……ッ!」 だが、『愚者の独演』は電撃を喰らいながらも行動を可能とする。 ハンセンが手を伸ばす。文字通りに。 “招集”をかけ、肩から骨の腕を生やす。 そして関節同士を連結させ、新たに“招集”した腕を繋げていく。 無数の腕が繋がってできた、蛇を思わせる一本の長腕が、ドラゴン博士の胸倉を掴んだ。 「寂しいじゃねぇか、一緒に飛び込もうぜ……!」 ……ハンセンを襲っている電撃が、博士を襲うことはない。 対策済みなのだ。 彼の纏う潜水スーツは、絶縁加工が施されている。 こうして道連れを狙われることすら、博士にとっては計算済みのこと。 そもそもスーツの腕には、放電装置が仕込まれている。水中でも電撃攻撃をするつもりなのだ。 二人がぐいと引っ張られ、水中に叩き落された。 「流石に海賊、手癖が悪いのう……だがおしまいじゃ。 如何に魔人と言えど、水中で対水龍用放電装置を喰らって長時間耐えきれるわけはないからな」 周囲を飛ぶドローンたちが電撃を流し続け、ハンセンの意識を苛んでいく。 痛みで集中を切らせば、即死だ。 博士が老海賊の胸倉を逆に掴んだ。 「――――今だ、ブラックバスぅ!」 ハンセンの肩口から、巨大な魚の頭骨が飛び出す。 自らの肉体を魚に変化させる魔人能力者、“魚人”ブラックバスの頭骨! 常に魚人の姿をしていた彼の遺骨は、当然魚人の形で残っている! ブラックバスの鋭い牙が、博士のスーツに突き立てられた! 絶縁スーツとはいえ、穴が開けば電撃は通る! まさしく起死回生の一撃――――それを、博士は嘲笑った。 「――――――――残念だが、対策済みじゃ。 お前さんの部下については一通り調べてある。当然防刃仕様じゃよ」 その攻撃を、博士は既に予期している。 仮想し、対策する。それが彼の戦い方。 放電装置が、起動した。 老海賊の苦悶の絶叫が海に響き渡り――――ニィ、とその口角が持ち上がった。 「――――――――さっき爺っつったの、謝るわ」 もう一本、腕が伸びている。 海賊の背中から、骨の腕が。 「自分の持ち物は大切にしまっとくもんだぜ、クソガキ(・・・・)。 特に、俺みてぇな海賊を相手にする時はなァ……!」 握られている。 ナイフだ。 背に凹凸がついた――――龍鱗剥がしナイフだ。 「いつの間に……」 「さっき胸倉掴んだ時に、ちょいとな! どうせ白衣の下に武器仕込んでんだろと思えば、案の定よ」 ……していない。 博士は、龍鱗剥がしナイフへの対策をしていない! 龍の鱗をも剥がす、必殺のナイフへの対策は! 咄嗟に逃げようともがき、しかし逃げられない。 ブラックバスの頭骨が、しっかりと噛みついて離さない! 電撃の解除、いや、間に合わ―――― 「まったく、いい部下をもったぜ――――喰らいなァッ!」 ――――ナイフが突き立てられる。 必殺の刃はスーツを貫いて博士の肩を抉り――――刀身を通して、電撃が博士を襲った。 「ば、バカな……私の発明は、ドラゴンにしか、効かないのに……」 電撃による激痛、全身の麻痺。 『愚者の独演』を持たぬ博士には、この状態から動くことは敵わない。 ハンセンが博士の頭をヘルメット越しにしっかりと掴み、獰猛に嗤った。 「俺ァ、学がねぇからよくわかんねぇがよ――――お前も、悪魔(ドラゴン)だったんだろッッッ!!!!」 そして、渾身の頭突きが放たれ――――ドラゴン博士は、水中に沈んでいった。 魔人闘宴劇第一回戦・貨物船STAGE 勝者 キャプテン・ハンセン
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未探査領域 消えた貨物船 概要 ジェミニ シグマのミン星系、『MSV ウォーシントン』を調査する。 攻略 ジェミニ シグマのミン星系、MSV ウォーシントンに乗船する。 貨物室にある『核物質コンテナ』はブービートラップで、近づくと爆発する。これを破壊するか避けながら奥へと進む。 『コックピット』『乗員居住区』『医務室』のコンピューターにアクセスしログを読むか、3つのログを読む前に『生命維持装置』を切る。どれを選択してもモラルの変動は無い。(*1) 乗員であるバイオティクスのジュリアが襲ってくるので、これを排除することでアサインメントが完了する。 報酬 無し 備考 このアサインメントは完了後にはじめてジャーナルへ記載される。